FLUORINE GASフッ素ガス表面処理

フッ素ガス表面処理フッ素ガス表面処理

フッ素ガス表面処理とは

フッ素ガスの極めて高い反応性を利用して、
物質の表面特性を劇的に変える特異表面処理技術です

対象物は高分子(プラスチック、ゴム、…)、
無機物(炭素材料、ナノ材料、セラミックス、金属…)など様々な物質への適用が可能です。
処理はフッ素ガスを対象物表面に接触させるだけなので、対象物の形状を問いません。
(フィルム、大型・小型成形品、粉体、繊維…)
フッ素原子、フッ素化合物の特異性を表面に付与する未知の可能性を秘めている大変面白い技術です。

フッ素化(直接フッ素化処理)

高分子ではPTFEに似た表面を作成します

フッ素化(直接フッ素化処理)

無機物質では基材のフッ素化物表面を作成します

無機物質では基材のフッ素化物表面を作成します

<HDPEのフッ素化前後のFT-IRの測定結果>

HDPEのフッ素化前後のFT-IRの測定結果

基材によって得られる表面状態は異なりますが、
これらの化学的表面状態の変化により、以下の様な効果が期待されます。

機能例

耐薬品性、バリア性、耐候性、耐オゾン性、潤滑性、吸着防止性、非接着性、非粘着性、低溶解性、耐熱性、光学特性、機械特性、電気特性、ガス透過性、酸化・腐食防止 等

親水化(フロロ親水化処理)

主に高分子を対象として処理しています
カルボキシル基、スルホン基を狙って導入します

親水化(フロロ親水化処理)

<HDPEの親水化前後のFT-IRの測定結果>

HDPEの親水化前後のFT-IRの測定結果

基材によって得られる表面状態は異なりますが、
これらの化学的表面状態の変化により、以下の様な効果が期待されます。

機能例

吸水性、密着性、接着性、吸湿性、印刷性、塗装性、染色性、濡れ性、イオン高伝導性、分散性 等

積層コーティングとの違い

フッ素ガスを基材に接触させ、基材表面を化学的に改質させます。
DLCやPTFEコーティングとは異なり表層に積層しません。
積層コーティングではないため、界面剥離が起こらず、コンタミ等のご心配が要りません。
また、基材の寸法変化が発生しない為、微細な空間の寸法を維持することが可能です。

積層コーティングとの違い

製品形状不問

フッ素ガスによる気相処理のため、対象物の形状を問いません。
特に小型成形品など微細な部分や入り組んだ部分、チューブ状や流路の内部にも均一に処理が可能です。
大型成形品においては、一度に全面処理することが可能です。
粉体や不織布等、様々な製品へご検討ください。

製品形状不問
製品形状不問

効果の長期安定性

他の表面処理と比べて、効果が非常に長いことが評価されています。
フッ素化処理では、製品によって10年以上効果が継続する市場実績が有ります。
フロロ親水化では、当社の基礎実験により、半年以上親水性が持続する事が確認されています。
(基礎データでは3年以上持続)
効果の長期安定性により、歩留まり向上や製品在庫を大量に保有すること、
品質保証期間の延長等のメリットを持っていただけます。

効果の長期安定性

その他にも…

処理条件や基材によっては、化学的な変化以外の表面変化を引き起こすことも可能です。
極めて特異な性質を有するフッ素ガスと基材との反応により、
他の技術では絶対に得られない様々な表面物質や表面特性を得ることが可能な、大変面白い技術です。
表面や本技術に、課題やご興味がございましたら、是非一度お気軽にお問い合わせください。

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