CFRPとはCarbon Fiber Reinforced Plastics (炭素繊維強化樹脂複合材料)の頭文字です。炭素でできた糸を束ねて樹脂で固めたものをCFRPと呼びます。
資料提供 三菱ケミカル(株)
【主な特徴】
・鉄の4分の1の軽さ
・鉄の10倍の強度
・鉄の7倍の弾性率
・その他 耐薬品性、X線透過性、電気伝導性、耐腐食性 etc
このように非常に優れた物理的特性を有しており、今日では様々な製品にCFRPが適用されるようになってきています。
【主な用途】
・運送(自動車、飛行機、船舶etc)
・スポーツ用品(野球、ゴルフ、テニス、自転車etc)
・建築(橋脚)
・工業(ガスタンク、風力発電の翼、ギアetc)
・生活用品(PC筐体、HDD筐体、デジタルカメラ筐体etc)
CFRPの商業利用は1970年台に始まり、軽くて丈夫であるという特性からゴルフシャフトやテニスラケットなどのスポーツ用品に適用されました。
近年では、軽くて丈夫な素材として主に運送業界への適応に向けて研究が進められています。大型航空機『ボーイング』の開発プロジェクトが始まり、市場規模は増加しています。
今後さらに航空機や自動車用途への本格的適用の動向などを受けて炭素繊維の本格的拡大が期待される素材です。
今回のキーワード
・CFRP・・・Carbon Fiber Reinforced Plastics(炭素繊維強化樹脂複合材料)